Toshiba Dynabook TX/66AのCPU換装

(H24.4.7)


 今度は、東芝製Dynabook TX/66A のCPU換装に挑戦しました。ネットでリサーチするとこのPCは分解のハードルが高そうです。

 標準のTX/66A は、
Intel Celeron M 430 (1.73GHz)
で、換装後は、
Intel Core2 Duo T5600 (1.83GHz)
になりました。(オークションで2,800円でした)

 現状のスペックは、MEMを4GBに、OSをWindows7(32bit)に変更しております。

 換装後は、使って見ると明らかに前よりも速くなりました。前のDynabook SS M36の時よりも差が大きいです。T5500とT5600の差でしょうか。BIOSがPhoenix社製ということも関係あるでしょうか?

 分解・組み立ては結構大変で、
  ①キーボードの上部のパネルが外れないのでキーボードを外しにくい。
  ②本体ベゼルを取り付ける時にモニターからのケーブルコネクタをマザーボード上のコネクタに挿しずらい。(手が入らない)
この2点が解決されると楽になると思います。


 挑戦される方は自己責任でお願いします。当然ですが、分解・改造でメーカの修理・サポートが受けられなくなります。


 では、早速、紹介致します。


(1)改造前のDynabook TX/66A

 このPCは、約2ヶ月近く前にオークションでOS無しで購入したもので結構美品でした。 なお、メーカHPからBIOSをダウンロードして、あらかじめ最新版の5.7Bにしておきます。


(2) バッテリー、ネジを外す

 まず、ACアダプタ、バッテリーを外して、底面のB6ネジ15本、F4ネジ3本を外します。メモリとHDDはそのままでも大丈夫と思います。


(3)キーボードを外す

 キーボードの上のスピーカーのカバーを外す必要がありますが、ヒンジカバーと一体になっており取り外せませんでした。カバーとキーボードの隙間にマイナスドライバーを入れてツメを外し、カバーをそーっと上に持ち上げてキーボードを固定しているネジ2本を外します。フラットケーブルを外してキーボードを取り外すことができます。 

 結局、このカバーの左右にあるツメ4個のうち3個を折ってしまいました。もとに戻したときにカバーの左側が若干浮いており、支障はありませんが両面テープで固定してもいいかもしれません。


 キーボードを外すとこんな感じです。中央付近にあるケーブルのコネクタ2個を外し、フラットケーブル3本を外します。無線LANユニット(と思われる)に接続されているリード線はガイドから外すだけで作業しましたが、外した方がいいかもしれません。


(4)本体のベゼルを外す

 次に本体ベセルを外します。周りにツメがあるので、マイナスドライバーを隙間に入れて、丁寧に外していきます。


 本体ベゼルを持ち上げるとマザーボードにご対面です。左側にCPUファン、ヒートシンク、CPUがあります。CPUファンの奥側にあるモニター用の白いコネクタが抜けますので、元に戻すときには、手が入らずに大変ですが忘れずに挿します。


(5)CPUを載せ替える

 CPUヒートシンクを外して、CPUソケット上側のねじを反時計方向に回してロックを外し、CPUを載せ替えます。再度ロックして完了です。


 周りに付いていたシリコングリスを指で塗って、ヒートシンクを取り付けました。あとは、分解した順序と逆に組み立てていきます。


(6)電源を入れてみる

 電源を入れると、無事に起動し、BIOS画面では、Dual Coreを認識しているようです。


 無事にWindows7が使えております。但し、換装前からですが、時々、IEでフリーズするようで、ただいま調査中です。





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 時々、IE9でフリーズするので、アドオンを無効にするなどいろいろ試しましたが、改善されず、結局あきらめまして、WindowsVistaは無いのでWindowsXP+IE8の環境にしました。ドライバーを何とか探してきて、とりあえず正常に動作しており、IEでフリーズすることもなくなりました。もともとWindows7に非対応のPCですので仕方ありませんね。